子どもが感染性胃腸炎にかかったら
どうすればいい?
最終更新日 2018年12月12日
俗に「胃腸かぜ」や「おなかにくるかぜ」とも呼ばれる感染性胃腸炎。
もし子どもが感染性胃腸炎にかかってしまった場合は、どうすればいいのでしょうか。
脱水症状に気をつけて医師の診断を!
感染性胃腸炎にかかると、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などが現れ、それによって脱水症状になることがあります。脱水症状になると体内の水分が失われるため、体に必要なミネラルバランスが崩れることもあります。
そのため、子どもが感染性胃腸炎にかかった場合、水分や経口補水液などを与えるようにしましょう。
一度にたくさん水分を摂ることが難しい場合、小量ずつでもいいのでひんぱんに水分を与えることが重要です。
ただし、これらは応急処置ですので、ただちに医師の診断を受けて、適切な治療を行うようにしましょう。
感染性胃腸炎に適した医薬品は?
感染性胃腸炎は、ロタウイルスなどのウイルスがもっとも一般的な原因であり、そのほかに大腸菌やサルモネラ菌などの細菌による感染があります。
かぜの後期の胃腸炎の症状をやわらげるには柴胡桂枝湯が用いられますが、感染性胃腸炎に関しては原因となるウイルスや細菌を体外に排出することが重要です。
とくに、子どもは感染性胃腸炎による脱水症状や下痢によって重症化するリスクが成人に比べて高いため、医師の指示に従うようにしましょう。
予防策は?
最善策は、子どもに手洗いの習慣をつけさせることや、食べものを適切に保存すること、調理器具やふだん触れることの多い場所をしっかり消毒・殺菌することです。完全に防ぐことは難しいですが、感染する可能性を少しでも低くするようにしましょう。
子どもの感染性胃腸炎は、成人の感染性胃腸炎よりも命の危険が高いため、早めに医療機関を受診するようにしましょう。