「「小柴胡湯(しょうさいことう)」と「桂枝湯(けいしとう)」を半量ずつ合方したものです。1週間近く発熱や軽い悪寒、関節の痛みなどが続くようなかぜの症状や、吐き気や下痢をともなう胃腸炎などに効果があります。身体の中の熱や炎症を鎮めながら、胃腸を元気にして体力を補うようにして、長引くかぜを治します。
「「小柴胡湯(しょうさいことう)」と「桂枝湯(けいしとう)」を半量ずつ合方したものです。1週間近く発熱や軽い悪寒、関節の痛みなどが続くようなかぜの症状や、吐き気や下痢をともなう胃腸炎などに効果があります。身体の中の熱や炎症を鎮めながら、胃腸を元気にして体力を補うようにして、長引くかぜを治します。
体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・はきけなどのあるものの次の諸症:胃腸炎、かぜの中期から後期の症状
かぜをこじらせてしまったとき / 胃腸型のかぜに困っている方 / 運転する方、受験生など薬を服用して眠くなっては困る方
9種類の生薬からなる柴胡桂枝湯は、消化器系の症状によく効き、微熱、腹痛、はきけがある、かぜの中期から後期の症状といった、
体力の落ちている方に効果的です。
「胃腸にくるかぜ」とは、熱があってだるく、おなかの調子もよくない状態のことになります。他にも「胃腸かぜ」「おなかにくるかぜ」「おなかのかぜ」など、いろんな名前で呼ばれていますが、実際のところ、「胃腸にくるかぜ」とは何か、について解説します。
「かぜ」というのは、主にウイルスの感染により、鼻やのどなどの上気道に炎症が起こった状態のこと。正式には「かぜ症候群」といいます。一方、「胃腸にくるかぜ」も普通のかぜと同じく、ウイルスなどの感染が原因。でも違うのは、炎症が起こる場所です。かぜのように鼻やのどではなく、胃腸に感染して炎症を起こした状態のことで、胃腸炎の一種です。そのため、正式には「感染性胃腸炎」といいます。ではなぜ、胃腸炎なのに「かぜ」と呼ぶのでしょうか。それは、かぜ症候群と感染性胃腸炎に、似ているところがあるためです。たとえば、どちらも発熱やだるさなどの症状が現れることがあります。また、人から人へと感染するところも同じです。ときには広範囲にわたって流行することもあります。このような理由から、感染性胃腸炎のことを一般的に「胃腸にくるかぜ」「胃腸かぜ」などと呼ぶことがあるのです。
感染性胃腸炎は、原因となるウイルスや細菌が、からだの外に出てしまえば自然に治まるため、特別な治療を必要としないことも多いです。そのため、基本的には、現れた症状への対応がメインとなります。
下痢やおう吐などの症状が続くと、脱水症状になる危険性が高まります。とくに子どもや高齢者では脱水症状になりやすいので、水分・栄養補給はしっかりと行いましょう。ただし、冷たい飲み物はおなかを刺激してしまうこともあるので、白湯や常温の飲み物などを摂るようにしましょう。
おう吐の症状があるときに気をつけたいのが、誤って気道に吸い込んでしまう「誤嚥」です。おう吐物が肺まで達してしまうと、肺に炎症が起こり、発熱やせきなどの症状が現れる「誤嚥性肺炎」になることがあります。おう吐する際は、仰向けや横になったままの状態を避け、下を向くなど、気道に吸い込まないような姿勢をとるようにしましょう。
下痢は、ウイルスなどの異物を外に出そうとする役割もあるため、下痢止めなどでむやみに止めてはいけません。止めてしまうと、治りが遅くなったり、症状が悪化したりしてしまう可能性があるからです。そのまま症状が治まるまで待つか、腸内環境を整える整腸剤で様子をみるのがいいでしょう。症状がつらい場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
腹痛や吐き気、胃腸炎などの症状に適する医薬品として、漢方薬の柴胡桂枝湯があります。からだのなかの熱や炎症を鎮めながら、胃腸を元気にして体力を補うようなはたらきをする漢方で、微熱、腹痛、吐き気があるかぜの中期から後期の症状にも効果が期待できます。
1週間近く発熱や軽い悪寒、関節の痛みなどが続くようなかぜの症状や、吐き気や下痢をともなう胃腸炎に効果があります。かぜの中期や後期、吐き気や腹痛があるときなどに服用しましょう。
効果が出るまでの期間は体質や症状によります。1ヵ月程度(かぜの中期から後期に服用する場合、1週間)しても改善がみられない場合は医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
服用から4時間以上あけてください。
用法・用量は商品によって異なります。各商品の用法・用量をよく読み、正しくお使いください。 また、服用の前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すべき人の特徴についても「使用上の注意」をご覧ください。なお、3ヵ月未満の乳児は服用してはいけません。小児に服用させる場合も保護者の指導監督のもと服用させてください。
顆粒タイプの漢方薬の場合、先に水や白湯を少量口に含んでおき、その上に薬を落として飲み込むと飲みやすくなります。もしお子さまが漢方薬を飲みにくい場合は薬剤師に相談し、服薬ゼリーなどを用いるのもよいでしょう。
商品の用法・用量に従ってお飲みください。なお漢方薬は基本的に、食前(食事の30分~1時間前)または食間(食事と食事の間、2時間程度)の、胃に食べ物が入っていないときに飲みます。
随伴する症状をご確認ください。さむけ、肩こり、筋肉痛が見られる場合は「葛根湯」を、のどの痛み、熱感が見られる場合は「銀翹散」、吐き気・食欲不振・下痢・だるさが見られる場合は、「柴胡桂枝湯」がよいでしょう。
吐き気や下痢などの胃腸症状、疲労倦怠、微熱などを伴う場合には、服用いただけます。
漢方薬には眠くなる成分は配合されていません。
妊娠中は特別な状態にあります。妊娠中の服用に関しましては、どのような薬でも産婦人科の担当医師にご相談ください。
生後間もない3ヵ月未満の赤ちゃんは身体が未発達であり、市販薬の服用は認められていません。
■ 相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 | 症状 |
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皮膚 | 発疹・発赤、かゆみ |
その他 | 頻尿、排尿痛、血尿、残尿感 |
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称 | 症状 |
---|---|
間質性肺炎 | 階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。 |
偽アルドステロン症、ミオパチー | 手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。 |
肝機能障害 | 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。 |
3.1ヶ月位(感冒の初期、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には5~6回)服用しても症状が良くならない場合は服用を中止し、
医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。