山梔子の基原及び品質に関する研究ー種子島内自生クチナシのゲニポシド含量の調査ー
鹿児島県種子島内に自生するクチナシの生薬としての利用可否を検討するため、そのゲニポシド含量について調査した。
2018年12月に採取した果実のゲニポシド含量は1~5%と幅があった。含量は株間の差があり、地域ごとの差はなかった。
また、2019年採取果実のゲニポシド含量は3〜5%で、湯通し処理の有無により、ゲニポシド含量の変動が見られた。
すなわち、新鮮時、外面の表面が黄色を呈した果実は湯通しした方が低含量で、緑色を呈した果実では湯通しした方が高含量の傾向にあった。
このことより、収穫時期に合わせて加工法を選定することで、より多くのクチナシ果実を生薬「山梔子」として利用できると考えられた。
今回、同地域で採取した果実のゲニポシド含量は2019年の方がやや高値であったが、果実採取年による含量差の詳細は不明であり、さらに検討していく予定である。
今回の調査によって、島内に含量規格を満たす株が存在することが明らかとなった。
学会・雑誌
薬用植物栽培研究会 第3回研究総会
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