かぜをひいて食欲がないお子様に カカオミルク粥 最終更新日 2017年09月25日
薬膳と聞くと和食や中華の食材を思い浮かべますが、お子様向けに、ココアパウダーを使ったお粥はいかがでしょうか。体を温めてかぜを追い出す生姜やネギを加えながら、牛乳や鶏ガラスープ、チーズ、ココア、アーモンド、くるみ、レーズンなど、栄養効果の高い食材をたくさん使っているので、食欲のないときに少量食べるだけでも栄養が補えます。また、鶏ガラスープとカレー粉でコクのある、食べやすい味に仕上がり、アーモンドやクルミを添えることで、サクサクとした食感も楽しめます。
材料(2人分より)
- ごはん1膳分
- 牛乳300cc
- 生姜のすりおろし小さじ1
- ネギのみじん切り小さじ1
- ココアパウダー大さじ1
- 牛乳(ココア用)大さじ3
- 塩・コショウ各少々
- アーモンド・くるみ・レーズン各小さじ1
- クコの実3~4粒
- 【調味料】
- 鶏ガラスープの素小さじ1
- カレー粉小さじ1/2
- 粉チーズ大さじ2
- しょう油小さじ2
- みりん大さじ1
作り方
- ❶鍋にごはんと牛乳、生姜のすりおろし、ネギのみじん切り、調味料を入れて、弱火で煮る。
- ❷小さめのボウルにココアパウダーと大さじ3の牛乳を入れてよく溶かす。
- ❸❷を入れて5分ほど煮込み、ごはんが食べやすい柔らかさになったら、塩・コショウで味を調える。
- ❹❸を器に盛り、上にアーモンドやくるみを細かく刻んだもの、レーズン、クコの実をのせる。
飾り付けのポイント
ココアの色が茶系なので、器は白っぽいもの、カラフルなものを使用し、クコの実を添えて、見た目にも食欲がそそられるようにしました。クコの実は栄養としてはもちろん、飾り付けに赤を入れたい時などに便利な食材です。
薬膳のポイント…ココア・クコの実
ココアは、原料であるカカオ豆を焙煎、圧搾した「カカオマス」から
カカオバターを取り除いたものです。ココアの原料カカオには、
食物繊維やポリフェノールの含有量が多く、最近は免疫力を高めるのでは…
という研究があちこちで行われています。
クコの実は、体を養うとして古くから
薬膳料理に使われています。甘酸っぱくて口当たりが良く、
体に良い食品の代表格として広く知られていますが、
過食せず、1日15〜20gを限度に食べるようにと言われます。
かぜなどで体力が衰えている時に利用しましょう。
〈文章・料理監修〉
薬膳料理研究家 谷口ももよさん
薬膳料理研究家、東洋美食薬膳協会代表理事、全日本薬膳食医情報協会常任理事。薬膳料理教室「Salon de Maman(サロンドママン)」主宰。「健康は日々の食卓から」と「美食同源」をテーマに、身近な食材で簡単で美味しい薬膳レシピの提案。2015年、料理本のアカデミー賞といわれるグルマン世界料理本大賞にて、『身近な10の食材で始める薬膳ビューティレシピ』が健康料理部門にてグランプリを受賞。2017年も、著書『ベジ薬膳』がグルマン世界料理本大賞・ダイエット料理部門でグランプリを受賞する。