医師100人アンケートから知る「鼻水」
最終更新日 2017年09月25日ここでは、「鼻水」について医師100人に聞いたアンケート結果をもとに、
ぜひ知っておきたい症状と服薬の効果的なタイミングなどをご紹介しています。
この鼻水・鼻づまり、いつまで続くの?
以下のデータは、鼻水・鼻づまりを伴う疾病に対し、医師が判断する目安の期間について問うたものです。
アンケート結果を見ると、8割近くの医師が、かぜにともなう「鼻水」の持続期間は1週間程度のものと考えているようです。また、「鼻づまり」についても医師の7割弱が1週間程度の持続期間と回答しています。「鼻水」「鼻づまり」の持続期間を1週間を目処に急性の疾病かそうでないか判断する傾向があることが分かります。
「花粉症」などのアレルギー性鼻炎については、かぜよりも症状を訴える期間は長めで、5割近くの医師が、「1週間以上4週間未満」を目安と考えているようです。長期の症状の場合は、こうした花粉症などのアレルギー性鼻炎を疑ってみる必要がありそうです。
また、慢性化した慢性副鼻腔炎を判断する期間については医師でも意見が分かれる所で、その他の症状と比べて持続期間の回答もバラバラでした。症状の長さだけでは医師でも病気を見極めることは難しいようです。正確なところは医師の診察を受ける必要がありそうですね。「なかなか治らないな」とか「症状が悪化したな」と感じたら、早めに薬剤師や医師など、専門家に相談しましょう。
「鼻水・鼻づまりを伴う疾病」を疑う際に、
目安とする鼻水の持続期間は?
<n=103>
「鼻水・鼻づまりを伴う疾病」を疑う際に、
目安とする鼻づまりの持続期間は?
<n=103>
症状が出たら
なるべく早く飲む、が大切!
以下のデータは、「ここまでならOTC医薬品(市販薬)で対処できる」と医師が考えている「鼻水」「鼻づまり」それぞれの持続期間の割合です。「鼻水」「鼻づまり」ともに、4割強の医師が、1週間未満であれば「OTC医薬品で対処できる」と考えているようです。
一方、3週間以上続く症状では、市販薬で対処できると考える医師はそれほど多くないことがわかります。3週間も続くとなると、重症化している可能性もあるので、病院での受診が必要と考えているのでしょう。このことからも、「たかが鼻水・鼻づまり」などと軽く考えず、症状が出たら市販のかぜ薬などでなるべく早く対処し、万一治らない場合は、重症化する前に医師に相談することが大切といえそうです。
「OTC医薬品で対処できる」と思われる、
鼻水の持続期間は?
<n=103>
「OTC医薬品で対処できる」と思われる、
鼻づまりの持続期間は?
<n=103>
こんな症状なら、市販薬でOK?
「鼻水・鼻づまり」を伴う疾病による症状の中で、「OTC医薬品による対処が可能な症状」についてのアンケート結果では、医師が比較的程度が軽い、または対処しやすいと考えている症状が上位にあがっているようです。
たとえば、アレルギー性鼻炎が疑われる症状のなかでも、「くしゃみ」や「目のかゆみ」といった症状は、OTC医薬品でも対処できるという意見が上位にきています。その半面、アレルギー性鼻炎に関連していると考えられる「頭が重だるい」「ボーッとする」などは、OTC医薬品での対処は十分でないという意見も見られます。
さらに、「鼻や口からいやなニオイがする」「食べ物のニオイや味がわからない」などの、比較的重い症状と考えられる項目でも、OTC医薬品による対処ではなく、病院での受診が必要と考えているようです。
こうしたことから、市販薬を使う際は、パッケージに記載されている「効能・効果」を必ずチェックし、自身の症状に対応したものであるかを確認するようにしましょう。「効能・効果」を読んでみて、それでも判断に迷ったら、薬剤師など専門家に相談すると適切なアドバイスがもらえますよ!