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顔・体にできてしまう「しみ」の原因と対策おとなのしみ研
顔・体にできてしまう「しみ」の原因と対策 : 鼻のしみ

鼻のしみ(シミ)
一種類だけじゃない!!

鼻にできてしまったしみ(シミ)。メイクのとき、顔の中心にあるため、「どうしても気になる」という方が多くいらっしゃいます。ここでは鼻のしみ(シミ)についてご説明します。

1. 鼻にできるしみ(シミ)とは?

鼻にできる代表的なしみ(シミ)には、老人性色素斑(日光性黒子)や炎症後色素沈着、そばかすなどがあります。

代表的な鼻のしみ(シミ)
・老人性色素斑:
濃い茶色や黒っぽい色のしみ(シミ)で、年齢とともにだんだん濃くなる傾向がある

・炎症後色素沈着:
にきび(ニキビ)や肌あれ、やけどなどのあとが茶色いしみ(シミ)に変化したもの

・そばかす:
鼻のまわりを中心に左右対称に薄い茶色の点が散らばって現れ、幼少のころから見られる場合が多い

2. メラニンが過剰につくられるのはなぜ?

紫外線を浴びると、肌を守るはたらきからメラニンを作る細胞のメラノサイトが活性化されます。しかし、メラニンが多くつくられてしまうと、しみ(シミ)となって現れます。しみ(シミ)の代表的なものが老人性色素斑で、長年の紫外線の蓄積によって現れ、加齢とともに少しずつ濃くなるといわれています。炎症後色素沈着も同様に、メラニンが原因と考えられています。ニキビや肌あれ、やけどなどによる炎症が長びくと、肌を守ろうとしてメラニンが大量につくられるからです。さらに、にきび(ニキビ)や肌あれにより、肌のターンオーバー(※)がスムーズに行われなくなると、メラニンが排出されにくくなり、炎症がおさまったあと、しみ(シミ)になると考えられています。

3. 小さい点の散らばりは遺伝が原因かも!?

そばかすは、見た目がスズメの卵の模様に似ているところから、雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれます。主に遺伝的要因によるものといわれており、親や兄弟などに同じようなしみ(シミ)が見られることもよくあります。幼少期に薄い茶色のしみ(シミ)が現れ、だんだん濃くなって思春期になると目立つようになりますが、それ以降は少しずつ薄くなる傾向があります。また、夏になると増えたり、冬になると減ったりというように季節によって変化することもあり、紫外線の影響を受けやすいと考えられています。

4. 鼻のしみ(シミ)を防ぐには?

紫外線を浴びると、老人性色素斑やそばかすが濃くなったり、炎症後色素沈着が起こりやすくなったりするので、紫外線対策は欠かさないようにすることが大切です。
また、美白化粧品をとりいれるのもポイントです。メラニンの生成を抑える成分として、アルブチン、コウジ酸、ルシノール、リノール酸などがあり、こうした美白有効成分が配合された薬用化粧水や薬用乳液などを使ったお手入れで、しみ(シミ)・そばかすを防ぐこともできます。
にきび(ニキビ)のあとがしみ(シミ)に変化しないようにするためには、できてしまったにきび(ニキビ)を無理につぶさない、手でむやみに触らないなどを心がけ、これ以上悪化させないことが大切です。さらに、にきび(ニキビ)そのものができないように、洗顔やスキンケア、食生活などに気をつけることも忘れずに。
どうしても消せない、隠せない濃くなった老人性色素斑やそばかすは、レーザー治療やハイドロキノン軟膏、ビタミンCやトラネキサム酸の内服などで薄くしたり、除去したりもできます。その場合は、医師に相談してください。

※しみ(シミ)にはいろいろな種類があり、複数のしみ(シミ)が混合してできる場合があります。症状によって対処法は異なるため、間違ったケアをすると悪化する可能性があります。自分で判断せずに医師・薬剤師にご相談ください。

用語解説

●ターンオーバー 表皮細胞の生まれ変わりのこと。一定の周期で新しく生まれた細胞が皮膚表面まで押し上げられ、はがれ落ちるまでのことを指し、平均的な周期は約28日間とされる。この周期が乱れると、肌トラブルが起こりやすくなる。


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