従来、食事などの摂取カロリーが、基礎代謝や運動による活動量よりもオーバーしてしまうと、脂肪が蓄積され、肥満の原因になるといわれています。
私たちが生きていくには、「エネルギー」が必要です。
なかでも、脂肪（中性脂肪）は、体に豊富に蓄積されている非常に効率のよいエネルギー源です。古代から飢餓に対して適応するため、体に脂肪をたくわえておく仕組みを備えるようになりました。

私たちは毎日食事をしますが、食べ物からとった糖分や脂肪は、その日一日呼吸をしたり、体温を保ったり、脳や内臓を動かしたり、歩いたり仕事をしたりするエネルギーとして使われます。しかし、その日食べた分を、消費エネルギーとして使いきれなかった場合は、余ったエネルギーを体脂肪としてためこむことになります。
近年、日本においても食生活を取り巻く社会環境の変化、すなわち食生活の欧米化により、摂取エネルギーは増加し、逆に車社会の発達や電化製品の発達により、消費エネルギーは減少してきました。
その結果、少しずつ余り、蓄えられた脂肪は、使われる機会を失い、カラダにどんどんたまっていき、肥満の原因となるのです。