「いぼ」の部位ごとの原因とケア:首のいぼ
首回りのブツブツはいぼ?
種類別の原因と対処法を解説
首筋やデコルテにブツブツと小さないぼ(イボ)ができることがあります。人の目線が集まりやすい首もとにいぼ(イボ)があると、首周りが開いた服などを着づらくなることもあるようです。ここでは、首いぼ(イボ)についてご説明します。
1. 数えきれないほど
できることも!?
首やデコルテにできる主ないぼ(イボ)は、アクロコルドン(スキンタッグともいわれます)や軟性線維腫です。肌と同じ色や茶色をしていて、触るとやわらかいのが特徴です。アクロコルドンは、直径数mmの大きさで、たくさんできてしまうことがあります。一方、軟性線維腫は直径1~2cm程度の大きさで、一つだけできることが多いです。表面にシワがあり、皮膚から飛び出しているように見える場合もあります。 どちらも首やデコルテ以外にワキの下や太ももの付け根など、皮膚が薄くやわらかい部分にできやすいことも特徴です。思春期以降に見られ、とくに30代~40代以降の女性に増えやすい傾向があります。
2. 皮膚の老化が原因!?
首やデコルテは、春から秋にかけて露出しやすい場所です。そのため、紫外線が当たりやすく、紫外線によるダメージを受けやすいところでもあります。こうしたことから、アクロコルドンや軟性線維腫は、主に皮膚の老化が原因と考えられています。
また、襟がある服やハイネック、マフラー、ネックレスなどの摩擦による刺激も原因のひとつといわれています。
3. 放っておいても問題はないの?
アクロコルドンや軟性線維腫は良性の腫瘍であり、ウイルスが原因ではありません。感染の心配がないことから、放っておいても問題はありません。ただし、見た目が気になるうえ、襟のある服やハイネックを着るとチクチクしたり、ネックレスが引っかかったりするなど、不快に感じることがあります。見た目や引っかかりが気になる場合は、医療機関で物理的に除去することもできます。除去方法として、液体窒素による凍結療法やハサミによる切除、電気による焼灼法などがあります。
4. デコルテ美人を目指そう
いぼ(イボ)をつくらない、またはこれ以上増やさないためには、日頃からの紫外線対策が重要です。外出時に肌触りのやわらかいスカーフなどを巻いて、首やデコルテを紫外線から守りましょう。また、首周りが開いた服を着るときは、デコルテから首にかけて日焼け止めを塗ることを忘れずに。
さらに、首周りを刺激しないことも大切です。できてしまったいぼ(イボ)を隠すために襟のある服を着たり、オシャレのポイントにネックレスをつけたりしたくなるものですが、いぼ(イボ)がある場合、できるだけ首周りを刺激するものは避けたほうがいいでしょう。
※いぼ(イボ)は、良性のものがほとんどですが、まれに悪性の場合もあります。いぼ(イボ)を見つけたら、自分で判断せずに医師・薬剤師にご相談ください。