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薬・健康食品
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「健康食品」は、医薬品とはどう違うのか?どう利用すればいいのか?
「健康食品」との正しいつきあい方を知り、健康維持に役立ていきましょう。
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健康食品には、さまざまな形状が存在します。
「健康食品」と言われたとき、どのようなものを思い浮かべますか? 一般的には、カプセルタイプや粒タイプ、ドリンクタイプの「健康に良い」として販売されているものが健康食品と呼ばれますが、実は、健康食品に明確な定義はないのです。
お菓子のようなタイプや、一般食品に栄養素を添加したもの(たとえばビタミンを強化した米など)も、健康食品と呼べるでしょう。
古来、中国では、病気を治すための薬を「下品(げぼん)」と呼び、病気が現れる前から、生命を養うために用いるものを「上品(じょうぼん)」と呼んでいました。健康食品は、この「上品」に該当すると言ってもいいかもしれません。
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健康食品は、あくまで「食品」であり、健康維持をサポートするものです。これさえ食べていれば健康になれるというものではなく、バランスの良い食事や適度な運動と一緒に利用することで、健康を維持するものと考えましょう。
医薬品や医薬部外品は、体の不調を治療・改善する=「治す」ためのものですが、食品は栄養素を補給して体の機能を維持する=「健康を保つ」ためのものです。
そのため、医薬品は飲み方や分量が厳密に決まっています。健康食品は、飲み方や分量に決まりがなく、個人の判断で決められる反面、どうやって選べばいいかわかりにくいことも事実です。
では、まず健康食品のかしこい摂り方から考えていきましょう。
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健康食品は、医薬品ではないので「1日○回、○g」というような量の決まりはありません。
かと言って、たくさん食べれば健康になれるというものでもないです。一方、食べ過ぎると害となることはあるので、パッケージに表示してある「目安量」を参考に、とり過ぎないようにしましょう。健康食品は、ふだんの食事からは十分に摂れない栄養素や、摂りにくい栄養素を補うための食品です。
良さそうなものをむやみに摂るのではなく、自分の食生活やライフスタイルに合わせて摂るようにしたいですね。
朝食後など、自分がおぼえやすい時間を「健康食品タイム」と決めて、食事とのバランスを考えるきっかけにしてはいかがでしょうか。
健康食品はたくさんの種類があり、どう選べば良いか悩むこともありますね。
健康食品を選ぶときは、まず健康な体のベースとして不可欠な、ビタミンやミネラルを補給できるものがおすすめです。たとえば、ミネラルの一つであるカルシウムは、50代男性であれば1日に712mg摂取することが推奨されていますが(※1)、実際には、同年代の男性は1日に平均514mgしか摂取できていない(※2)という調査結果があります。
そこうした不足を手軽に補えるのが、健康食品のメリットです。
その上で、プラスαとして、自分の体の調子に合うもの、必要だと思うものを足していくと良いでしょう。
※1:『日本人の食事摂取基準(2010年版)』(厚生労働省)
※2:『平成22年 国民健康・栄養調査』(厚生労働省)
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ビタミンやミネラルは、体内で作り出すことができないため、食事などから補給しなくてはなりません。
健康のベースとなるビタミンやミネラルの、主なはたらきを見てみましょう。
<主なビタミンとはたらき>
ビタミンA※ | 夜間視力の維持を助ける。皮膚や粘膜の健康維持を助ける。 |
ビタミンB1 | 食炭水化物からのエネルギー産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける。 |
ビタミンB2 | 脂質代謝を助けるほか、皮膚や粘膜の健康維持を助ける。 |
ビタミンB6 | たんぱく質からのエネルギーの産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける。 |
ビタミンB12 | 赤血球の形成を助ける。神経の健康維持を助ける。 |
葉酸 | 赤血球の形成を助ける。胎児の正常な発育に寄与する。 |
ナイアシン | 皮膚や粘膜の健康維持を助ける。 |
パントテン酸 | 皮膚や粘膜の健康維持を助ける。 |
ビオチン | 皮膚や粘膜の健康維持を助ける。 |
ビタミンC | 皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用をもつ。 |
ビタミンD※ | 腸管のカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける。 |
ビタミンE※ | 抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける。 血行を助ける。 |
<主なミネラルとはたらき>
カルシウム | 人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する。 |
マグネシウム※ | 骨や歯の形成に必要。多くの体内酵素の正常なはたらきとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要。 |
鉄 | 赤血球の形成に必要。 |
銅※ | 赤血球の形成を助ける。体内酵素の正常なはたらきと骨の形成を助ける。 |
亜鉛※ | 味覚を正常に保つのに必要。皮膚や粘膜の健康維持を助ける。たんぱく質・ 核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ。 |
※過剰摂取には十分注意しましょう。
不足しているものを健康食品で補っても良いですし、一般に「マルチビタミン」や「マルチミネラル」と呼ばれる、これらの栄養素をまとめて摂れるタイプの健康食品を利用し、まとめて補うのも良いでしょう。
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ここからは、プラスαの素材のうち、シニア世代に人気のものをいくつかご紹介していきます。
いずれも、ふだん服用している薬のある人は、医師に相談してから利用しましょう。また、血糖値や血圧、血中脂質の値が高い人も、注意して利用してください。
軟骨を構成する成分の一つ。体内では、関節軟骨などに含まれるグルコサミンは加齢によって減少する傾向があるため、補給すると良いとされています。 カニやエビなどから抽出した素材を使用しているものが主流なので、アレルギーの方は注意してください。
インド乳香樹から抽出したエキスです。インドや中国において、古くから使われてきたもので、毎日元気に歩きたい人におすすめです。
体内に存在する補酵素の一つで、体内でのエネルギー産生にかかわるほか、抗酸化作用もあるとされています。
イチョウの葉から抽出されるエキスは、フラボノイド類(ポリフェノールの一種)を豊富に含み、血行に良いといわれています。また、認知能力や集中力といった脳の健康に関連する研究も進められています。 ただし、イチョウ葉にはもともとアレルギーを引き起こしやすい成分「ギンコール酸」が含まれているため、きちんと除去されているものを選ぶようにしましょう。また、ワーファリンを服用している人は使用しないでください。
赤ワインや、赤ブドウの皮に含まれるポリフェノールの一種です。近年、老化にかかわる遺伝子にはたらきかけるとされ話題になりました。