無理なく余分な脂肪を減らすために、自分の体質にあった方法で、
漢方と簡単なエクササイズや呼吸法で代謝コントロールを目指します。
パーソナルトレーナー・河村玲子さん
管理栄養士。バランスよく筋肉をつけながら、無理なく美しく引き締めていくボディーメイク法を提案。食生活のアドバイスも行う。
呼吸整体師・森田愛子さん
心身をケアする呼吸法を中心に、本来あるべきカラダの動かし方を提案。ヨガインストラクター、鍼灸師でもあり、東洋医学にも精通。
脚がむくみやすい。/いつも手足が冷たい。
/水分をとるわりにトイレの回数が少ない。
全身エネルギー不足で、冷えがやる気を奪いがち。
このタイプは、水分の巡りが悪く冷えやすいカラダなので、顔色が悪くなる傾向が。そのため覇気がない人に見られて損をすることも。
「カラダの栄養素である"血"が不足している状態で、東洋医学で言う"血虚"のタイプ。全身に呼吸を巡らせて、血液と栄養を循環させてあげることが大事です」(森田さん)
「カラダを温める、肩甲骨周りの褐色脂肪細胞を刺激するエクササイズと、汗をじんわりかくよう入浴も忘れずに」(河村さん)
食生活
血行が改善されればホルモンバランスは整い、水分代謝も上がっていくもの。
「カラダの熱量を上げてくれるので、タンパク質は欠かせません。特に鉄分が多いマグロの赤身、カツオ、レバーなどは、ビタミン類も豊富なのでオススメです。カラダの内側から温めてくれる根菜類や生姜などの食材も積極的に摂ってください。反対に、甘いものはカラダを冷やしやすいので、白砂糖を使ったものは控えましょう」(河村さん)
エクササイズ
冷えたカラダを温める、褐色脂肪細胞を刺激して。
1.椅子に浅めに座り、足は腰幅に。姿勢を正し、背骨を曲げないように股関節から上体を前に倒す。両手はバンザイのポーズ。肘を曲げないこと。
2.目線は斜め前方に。下腹部に力を入れたまま、息を吸い、吐きながら肩甲骨を寄せ合うよう、両手を斜め下(肘を体に近づけるように)にゆっくり引き寄せる。頭は下げず、腰も反らさないで。息を吐ききったら、吸って1のバンザイポーズに戻す。1、2をゆっくり繰り返して10~15回。
腕を引くときに、背中の中心の筋肉を使うイメージで。中央にギュッと寄せて。胸は開き、肩は上げないように注意。
呼吸
カラダの膨張&収縮を繰り返して循環を促そう。
1.仰向けに寝て、目は優しく閉じる。両手の平をおへその下に優しく載せる。そのまま「仙骨、ひざ裏、かかとの3点から、重みが床にかかっている。動いたりずれたりしないように」と思いながら、手を乗せている下腹部を少しずつ膨らませるように、鼻からゆっくりと優しく息を吸う。これ以上吸うと上記3点がずれる手前で止める。
2.息を入れた分だけ、口から自然に少しずつ吐いていく。吐くときも「仙骨、ひざ裏、かかとの3点がずれないように」と思いながら、吸うときの倍の時間をかける。1、2を3回繰り返す。
3.今度は「頭、肩甲骨、肘、背中の4点が動いたり、浮いたり、ずれたりしないように」と思いながら、手を乗せている下腹部を少しずつふくらませ、鼻からゆっくりとやさしく息を吸う。続いて、吸った倍の時間をかけ、口から勝手に息が出ていく感じに吐く。この時も、4点が動いたり、ずれたり、浮いたりしないようにと思い、吸う吐くを3回繰り返す。
4.最後は、7ポイント全てを確認しながら行う。「頭、肩甲骨、ひじ、背中、仙骨、ひざ裏、かかとの全部がそのままの重みで変わらない」とずっと思いながら、下腹部をふくらませるよう鼻から息を吸い、その後口から少しずつ吐いて。吐くときは吸った倍の時間をかけ、吸う、吐くを10回ほど繰り返す。時間がないときは4だけでもOK。
POINT!
このタイプは、冷えで水分代謝を悪くし、体内に水分をため込んで、むくみを引き起こしやすくなります。むくむと、余分な水分が血管を圧迫し、血行を悪くするため、より冷えやすくなりむくむという悪循環に…。カラダを温めながら、水分代謝を上げて、余分な水分を排出し、むくみや冷え症を改善することが代謝コントロールのカギになります。
anan総研ダイエット部 TYPE BLUEメンバーのお悩みは?
高瀬みささん(no.232)「前回、青を1か月飲んで、冷えが驚くほど改善しました。もう少し続けて、むくみがちな脚をすっきりさせたいです。」
吉田まりみさん(no.153)「食欲はあまりないほうなのですが、太りやすいです。体が冷えがちなのと、むくみや便秘が悩みです。」