01
漢方薬の飲みやすさを追求し、
材料選びから作り方に至るまで、いちから製造に携わる仕事
私は大学時代、飲みやすい薬の研究をしていました。味が美味しくない薬やお子さん用の粉薬を、どうすれば飲みやすくできるか?というテーマで研究していて、まさに「漢方薬の飲みやすさ」に製造の最初から携われることが、クラシエに入社したいと思うきっかけでした。今は、漢方薬自体の壊れにくさ、溶けやすさ、作りやすさ、保存したときの安定性、外観(薬の見た目)等すべてにおいて十分といえる処方や製造方法を探ることに多くの時間をかけています。
添加剤の種類や量、粉を混ぜる速さや時間を変えたりと様々な条件を試し、これだ!と思える方法が見つかった時や、工場の設備やスケールで試作し問題なく製造できることを確認できた時に達成感を得られます。私が担当している製品は未だ発売まで至っていませんが、将来店頭に並んでいる光景を想像すると、より一層嬉しさが増すのだと思います。
02
製剤設計における試行錯誤のすえ
外観の良好な錠剤製造に成功
入社後すぐに担当することになった製品の製剤設計では、検討初期の段階から錠剤の外観不良の問題がありました。外観が悪くても効果や品質に影響があるわけではありませんが、服用される方からすると見た目が良くない薬を飲んでも本当に大丈夫か?と不安が生まれ、クレームにつながったりする可能性があります。実際は出荷前にすべての錠剤は選別工程を経るため、そこで不良品が取り除かれますが、不良品が多いと選別担当の方の負担も増えますし、廃棄が増えれば環境面、コスト面でも不利になってしまいます。
外観不良の原因は何か、どうすれば外観が良くなるかを探るため、添加剤の量を数%ずつ変えてみたり、種類やグレードを変えてみたり、製造条件を変えてみたり、何度も検討を重ねました。その結果、ラボスケールでは外観の良好な錠剤を作ることができましたが、工場でスケールアップして製造したときに同じようにできるかは、実際に確認する必要がありました。実際に工場試作を行ったところ、選別工程で不良品として取り除かれた数はごくわずかで、現場の方に「すごくきれいな錠剤だね」と言われた時、期待する結果が出て本当に良かったと思いました。
03
漢方薬をより多くの方に使っていただくため
挑戦する気持ちを持ちつづけたい
今後、今よりさらに飲みやすい漢方製剤を作りたいと思っています。漢方薬はにおいや味が強く、1回に飲む量も多い特徴があります。味や香りも薬効に関わる大事な要素なのですが、それが障壁となり薬をまったく飲めないと意味がない。においや味が抑えられた製剤、少しでも飲む量が少なくなる製剤、誰もが積極的に服薬に取り組める製剤を作ることで、クラシエの漢方をより多くの皆様に使っていただきたいです。
クラシエには、若手のうちから挑戦できる環境が整っています。入社してすぐに担当の品目を持ち、主体的に研究を進められます。もちろん、困った時は上司や先輩がしっかりとサポートしてくれますし、ときには後輩に助けてもらうこともあります。最初は慣れないことばかりで大変ですが、若手のうちから仕事を任せてもらえる環境は自信につながっています。
社員インタビュー