01
事業戦略や法令など幅広い視野を養い
生産拠点のあるべき姿をイメージ
生産技術室では、工場の運営に関する管理業務全般を担っています。私自身は、フーズカンパニーの製造拠点3工場を中心に、全事業場の設備投資計画の立案と進捗管理を担当しています。工場にはさまざまな生産設備がありますが、新商品を作るために新たな生産ラインを立ち上げたり、老朽化に伴って設備を更新したりと、常にアップデートし続けています。全社的な事業戦略や生産現場の現状、予算やリードタイム、さらには法令など複数の要素を踏まえながら、将来的な工場のあるべき姿を考え、計画に落とし込んでいくことが私のミッションです。研究所、工場では特定の商品や課題が対象であったので、生産現場や製品などの現物を自身の五感で確認することが可能でした。しかし、本社勤務となった現在は管理業務に従事している為、現場、現物を確認する機会が制限されます。そのため、些細なことでも各関係者と直接会話することや生産現場に赴くことを重視し、想像力を最大限に働かせるよう心がけています。苦労は多いですが、その分、自身の成長を実感できる点に、大きなやりがいを感じています。
02
工場が抱える人手不足問題を知り
自ら手を挙げて自動化に挑戦
高槻第一工場で勤務していたころ、自動化に挑戦したことがあります。挑戦した理由は会社として常にコストダウンが求められており、かつ工場での課題の一つが人手不足だと知ったからです。そこで、従来は手作業だった工程を自動化することでコストダウン、省人化を実現できると思い、自ら提案して担当しました。この経験を通じて、さまざまな教訓を得られました。例えば、最も効果的な自動化設備を模索する上で、各事業場やクラシエグループ内のエンジニアの知見が大いに参考になります。また、当初の想定通りに自動化するのが困難だと判断した場合は、商品設計を担う部署と協議し、商品設計自体を変更するなどの改善策を探る必要があります。なにをするにも、工場だけで完結させようとするのではなく、さまざまな部門と連携・協議を重ねて慎重に話を進めていくことが大切なのです。さらに、原案とは異なる視点での設計思想で、複数の案を用意しておくことの重要性も痛感しました。原案だけで進めると、想定していた機能を実現できなかった際、そこで頓挫してしまいますから。
残念ながら、複数取り組んだ内の一部は実用化に至りませんでしたが、前向きな挑戦が奨励される社風を実感できて、心強く思いました。
03
「守り」「攻め」どちらの施策も
実現できるオーソリティになりたい
当面の目標は、工場の自動化を推進し、省人化を実現させることです。自動化に加え、AIやIoTなどの自律化を駆使すれば、以前よりはるかに高機能な生産ラインを整備し省人化できるはず――こう考えて、見本市に足を運び、製造設備メーカーと意見交換するなど、情報収集にいそしんでいるところです。ただし、自動化、自律化は人手不足やコストアップなどの問題に対する「守り」の施策です。いずれは、真にお客様に喜んでいただける商品を創出するという「攻め」の取り組みにも挑戦したいです。そのためには、工場のオーソリティとして経営の意思決定に関与できるようになることが必要だと思っています。
社員インタビュー