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当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の効果とは?
副作用や飲み続ける場合の注意点についても解説

2024年10月31日

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の効果とは?副作用や飲み続ける場合の注意点についても解説

「手足や顔が冷えてつらい…」「よくむくむ…」「貧血ぎみ」「生理が遅れたり不定期になったり、生理痛もある…」など、こんな女性の方におすすめなのが、女性によく使われている漢方薬「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」です。「女性だからよくあること…」「体質だから仕方ない」などと我慢せず、漢方薬でそれらの悩みを改善する方法もあります。

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当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、虚弱体質で、貧血傾向のある冷え症とむくみが気になる方、特に女性の方に適した、「冷えむくみ」などを改善する漢方薬です。
虚弱体質で痩せ気味の女性は、体内の栄養素が不足し、血液や熱産生が不十分で体液の循環が悪く、冷えやむくみを強く訴えます。
当帰芍薬散は、栄養を補って体を温めながら、水分代謝を促して足腰の冷え症とむくみを改善します。造血を促す働きも含まれるため、貧血傾向のある方にも適していて、生理痛、生理不順や更年期障害、産前産後の障害(貧血、疲労倦怠)など女性特有な症状にも効果的です。

当帰芍薬散は、滋養強壮作用と水分代謝促進作用を併せ持つ漢方薬です。食生活の乱れ、運動不足、加齢などによって低下した熱産生力を高め、冷えに負けない体づくりをすることで、足腰の冷え症を解消します。また細胞の隙間など組織に停滞した水分を、利尿作用により、体外へ排泄することでむくみを除きます。
滋養強壮作用には栄養素を補い、造血を促す働きも含まれるため、貧血傾向のある方にも適していて、月経(生理)不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、しもやけ、しみ、耳鳴りといった症状にも効果があります。

当帰芍薬散は、以下のような項目が多く当てはまる方におすすめです。

  • 生理が不定期または39日以上遅れることがある、出血期間が短い
  • 寒がりで冷え性、人に比べてあまり汗をかかない
  • 顔や手足のむくみが気になる
  • 疲れやすく、貧血ぎみで顔色が悪いことが多い
  • めまいや立ちくらみすることがある
  • 低血圧で体がだるく朝に弱い

当帰芍薬散は、痩せ型で栄養不足な女性に向いています。女性は元々男性に比べて筋肉量が少ないため、熱の産生が不十分で体液の循環が悪くなりがちで、むくみや冷えの症状が出やすくなります。さらに貧血ぎみで体の弱い女性は、体を温める力も水分を巡らせる力も弱いため、それらの症状が強く出てしまいます。体内の栄養素が常に不足し、女性ホルモンの分泌が足りなくなることで生理不順や更年期障害になったりします。
漢方医学では、体に必要なもの(例:筋肉や血液(栄養素))が足りないことを、「虚証(キョショウ)」と表します。「当帰芍薬散」は、漢方でいうと「虚証(キョショウ)」の方におすすめの漢方薬です。

当帰芍薬散は、以下の6種類の生薬で構成されています。

当帰(トウキ)
セリ科トウキまたはホッカイトウキの根を湯通ししたもの。

川芎(センキュウ)
セリ科のセンキュウの根茎を乾燥したもの。

芍薬(シャクヤク)
ボタン科のシャクヤクの根を乾燥したもの。

茯苓(ブクリョウ)
松の根に寄生するサルノコシカケ科のマツホドの菌核を乾燥したもの。

蒼朮(ソウジュツ)
ホソバオケラまたはシナオケラの根茎を乾燥したもの。

沢瀉(タクシャ)
オモダカ科のサジオモダカの塊茎を乾燥したもの。

次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
医師の治療を受けている人、胃腸の弱い人、今まで薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
また、1ヶ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、添付文章など、商品の説明文章を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

すべての人に副作用が起きるわけではないですが、服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、添付文章など、商品の説明文章を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

  • 皮膚の症状:発疹・発赤、かゆみ
  • 消化器の症状:食欲不振、胃部不快感

この商品の添付文書情報

Q. 妊娠中や授乳中でも服用できますか?
A. 妊娠中に処方されることもある漢方薬ですが、妊娠は体が特殊な状態になるので、妊娠が判明した時点で、服用についてまず主治医に相談しましょう。
授乳中についても同様、主治医又は薬剤師の判断に従ってください。

Q. 当帰芍薬散はどれぐらいで効果がでますか?
A. 顔や手足のむくみで服用される場合は、比較的に効果が早く、おおよそ2週間程度から、排尿量が増えたり、むくみが軽くなったりといった改善効果があらわれると考えられます。
足腰の冷え症や生理不順の場合も1ヶ月程度で、症状が軽くなったり改善が見られます。1ヶ月以上服用しても改善が見られない場合は服用を中止し、添付文章など、商品の説明文章を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

Q. 更年期障害にも有効ですか?
A. 更年期障害でおこる様々な不定愁訴には、症状別に違う漢方処方が用いられています。冷え症で貧血傾向があり、むくみが気になる方の更年期障害には当帰芍薬散が有効です。イライラやほてり等の症状は、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」という処方が適切です。

Q. 生理痛で当帰芍薬散を服用してもいいですか?
A. 漢方の場合、一概に生理痛として同じ薬で治療するわけではなく、症状や体質によって異なる処方を用いることがあります。当帰芍薬散の服用がおすすめなのは、生理が遅れがちで経血量が比較的少なく、生理の中盤~後半に鈍痛があるような方です。生理の前半に強めの痛みがあり、経血に血塊がまじるような方は別の処方:「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という処方が適しています。

Q. 当帰芍薬散は痩せる効果がありますか?
A. 当帰芍薬散は顔や手足のむくみを改善する事ができます。顔のむくみが減って顔が小さく見える事はありますが、痩せるということではありません。むしろ当帰芍薬散は栄養不足で痩せ型の人に向けて、栄養を補って正常な体に戻す漢方薬です。体重を減らすダイエットサプリなのではなく、むくみを改善する漢方薬であることを、ご理解の上お使いください。

Q. 当帰芍薬散の副作用で太ることはありますか?
A. 当帰芍薬散の服用によって太るという副作用はありません。むくみを軽減して顔や手足がスッキリになったり、滋養強壮作用によって不健康な細身から健康的な正常体型に戻す事はあります。

当帰芍薬散は、体力虚弱で貧血ぎみ、冷えとむくみが気になる方、特に女性の方に適した漢方です。栄養を補い、女性ホルモンの不足を改善し、女性特有の生理不順、更年期障害などの症状改善にも効果的です。

クラシエ薬品のむくみ体質にあわせて選べる漢方、コッコアポシリーズの「クラシエ当帰芍薬散錠」は、飲みやすい錠剤の当帰芍薬散です。ドラッグストアなどで販売されているので、顔や手足の冷えとむくみが気になって、生理不順などがある女性は、ぜひお試しください。

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からだにいいこと
記事監修
からだにいいこと編集部
創刊18周年を迎えた女性向けの健康生活情報誌『からだにいいこと』。医師や専門家の監修のもと、「いますぐできる」「心も体も元気になれる」健康・美容・ダイエット情報を発信中。