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つまずき
1
年を重ねると、若いときに比べてつまずきやすくなってしまいます。
西洋医学では、足腰の筋力低下がその原因だと考えています。
とくに、ふくらはぎにある「ヒラメ筋」などの力が低下すると、歩くときに地面を蹴る力が減少するほか、つま先が上がりにくくなることで、つまずきやすくなります。
歩くときには、なるべく足の小指側に体重を乗せないようにし、かかとから親指のつけ根(母趾)に力が抜けるように歩いてみてください。
最近では、歩きやすいようにテーピング効果のあるサポーターや靴下などもありますので、利用してみましょう。
2
中医学では、「脾は肌肉四肢をつかさどる」といい、手足がやせるのは五臓のうちの「脾」のはたらきが十分でないためであると考えられています。「脾」は、口から入った「水穀」(飲食物)を消化して、栄養素や水分を全身に運ぶ機能全般のことです。こうした機能がきちんとはたらかず、全身が栄養されないと四肢が弱まります。四肢が弱まることで、つまずきやすくなります。
また、足腰の衰えは、「腎」の気によっても説明することができます。「腎」の気は、体を温めたり、機能させたりするエネルギーの大元を指す「腎陽」と、体をうるおわせ、栄養する「腎陰」の2つに分けられています。
「腎陰」に比べて「腎陽」が不足している「腎陽虚」の状態では、足腰がだるくなったり、下半身に力がなくなったりしてしまいます。
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