朝晩涼しい日も増えてきましたが、日中は暑さを感じることもある、秋。
秋は夏と比べ、湿度が低下し過ごしやすくなるものの、乾燥も気になってきます。
秋は「食欲の秋」とも言い、美味しい食材が沢山ある季節であるとともに、日照時間が徐々に短くなり、それに比例して、セロトニンの分泌量が減少します。また私達の身体は冬に備えてエネルギーを溜め込むことも相まって、食欲が増します。
夏の間にたまった疲れと、急な気候の変化で身体のバランスが崩れ、不調が出やすい秋。
秋の食材を使って、余分な熱を溜め込みやすい人にぴったりな、温かいサラダのレシピをご紹介します。
ことわざ「秋茄子は嫁に食わすな」は本当!?
有名なことわざに「秋茄子は嫁に食わすな」というものがありますが、いくつかの通説があるようです。
1つは、秋茄子が美味しいので姑が嫁に食べさせないといういじわるな説。
2つめは、茄子には体を冷やす効果があり、妊娠中のお嫁さんの身体が冷えるのを心配したという説。
3つめは、「よめ」は「夜目」とも書き、お嫁さんではなくネズミを指し示すという説。
茄子の旬は、5月から10月と長く、最近では一年を通してスーパーマーケットでも売られています。夏はみずみずしく、秋は1日の気温差が広がることでゆっくり成長し、皮も柔らかくなり旨味・甘みが増すと言われています。
10月になっても、まだ暑い日もある近年の気候。
身体にこもった熱を冷まし、身体に滞った水分を外に出す働きがある茄子は、熱っぽくのぼせやすい人にはオススメです。ただし、冷やす作用が強いため胃腸が衰えている人は控えめに。
免疫力アップ 秋が旬のキノコ
きのこもナスと一緒で、一年中流通していますが、旬は秋。きのこは種類にもよりますがビタミンB・D・C、カリウムを多く含み、腸内の免疫細胞に働きかけるβグルカンも含まれています。食物繊維が多くカロリーが少なめなのも特徴です。
いつものサラダを温かくして きのこと秋茄子の焼きサラダ
食材をカットしてソテーし、ごまをたっぷり含んだドレッシングをまぶして出来上がり。
秋の食材をたっぷり食べて、夏に溜まった疲れを解消しましょう!
材料 2人前
・なす 2本(写真は白茄子を半分使用)
・しいたけ 2個
・舞茸 1/2パック
・パプリカ 1-2個
・ブロッコリースプラウト 1/3パック
・いんげん 10本程度
ドレッシング
・すりごま 大さじ2
・米酢 大さじ2
・砂糖 小さじ1
・醤油 小さじ2
・ごま油 小さじ2-3
※冷えが気になる方は、すり下ろした生姜(ひとかけ分)もしくは細かく刻んだ玉ねぎ(1/5-1/4個)を混ぜていただいても美味しく召し上がれます。
作り方
なすは1cmの薄さに輪切りにし、さらに1/4に切ります
しいたけは石づきを落とし、軸も一緒に1/4に切ります
舞茸は食べやすい大きさに手で割いておきます
いんげんは、両端のヘタの端をつまみ、筋を取り除き、斜めの切り込みで1/2に。パプリカは食べやすい大きさにカットします。
なすは、色が気になる場合は水につけてアク抜きを行っても問題ないですが、すぐに調理をする場合は、そのまま使用しても問題ありません。
ドレッシングの調味料を混ぜておきます。
お酢は食欲や消化を促してくれ、血液の粘りを抑え、血の巡りが良くなります。
特に米酢は身体を温めてくれるので、オススメです。
カットした野菜を少量の油で炒めていきます。
なすは油を吸いやすいので、フライパン全体をうっすら油が覆うくらいの量で、中火で火をつけ、油が温まったらなすをならべます。蓋をして動かさず片面5分、裏返して3分焼きます。蓋をすると中までしっかり火が通りとろっとした食感に仕上がります。
なすは油を吸いやすい食材です。フライパンに焦げ付かない程度の少なめの油に、じっくり動かさずに焼くと、余分な油と水分が出てきます。油のつぎ足しは、べちゃっとした仕上がりになるので注意しましょう。
なすをお皿に上げ、フライパンに残った油で、しいたけ・舞茸・いんげんを中火で炒めます。こちらも蓋をして片面3-5分焼き、両面焼きます。いんげんが柔らかくなったらお皿に移します。パプリカは生のままでもお召し上がり頂けますし、他の食材と同様に炒めても美味しく頂けます。皮面を下にして焦げ目が付けばお皿に盛ります。
ドレッシングをかけ、上にスプラウトを乗せます。
食べる前に、食材とドレッシングを混ぜて味を全体になじませます。
温かいうちに、お召し上がりください。
焼きサラダの香ばしさと、ごまの風味でお野菜だけでも満足度の高い一皿に。
よく噛んで食べることで野菜本来の栄養も吸収しやすくなります。
野菜不足を感じたときに、ぜひ作ってみてください。
バランス状態チェックで、ご自身に合う食材も探してみましょう!