著者 : 新田晃代
ライター
ナチュラルコスメから美容医療の分野まで幅広く精通。 紙媒体やウェブなど幅広いメディアで美容企画を担当するかたわら、コス... [続きを読む]
ナチュラルコスメから美容医療の分野まで幅広く精通。 紙媒体やウェブなど幅広いメディアで美容企画を担当するかたわら、コスメのブランディングやネーミングなどにも携わる。 幼少期より野草に慣れ親しみ、和ハーブライフアドバイザー、薬草料理マイスターの資格を取得。

一日のスタートを切るために欠かせない朝食。
最近は「16時間ファスティング」などの影響で、朝食を摂らないほうがいいという説もありますが、センシティブな更年期世代は、自律神経を整えるためにも朝食は重要。
栄養バランスの面からも、毎朝ちゃんと朝食を摂るほうが望ましいのではないでしょうか。

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更年期になると女性ホルモンが減少することにより「レプチン」というホルモンの分泌に影響することが分かってきました。この「レプチン」は「抗肥満ホルモン」とも呼ばれ、脂肪燃焼を促したり食欲を抑制する役割があります。

また、自律神経は体内代謝の調節とも関係し、正常であれば食べすぎて脂肪が増えると自律神経が司令を出し、脂肪細胞からレプチンを放出し、その刺激によって交感神経が脂肪を燃焼するアドレナリン・ノルアドレナリンを分泌するのですが、更年期以降はこの自律神経の機能も低下するため、より消費エネルギーに格段に差が出てしまうのです。
そのため体重が増えやすく、悩む方も多いと思います。

その一方で自律神経が乱れることによって、胃腸の不調や食欲不振を感じる人も…。
体重増加に悩む人にも、逆に食欲がない人にもおすすめしたいのが、朝食に温かいスープを取り入れた「朝スープ生活」です。

朝食にスープを取り入れるメリットは?

朝食にスープを取り入れると、いったいどのようなメリットがあるのかを、こちらにリストアップしていきたいと思います。

メリット1. 体温を上げることができる

睡眠中は体温が低下しています。一日の中で午前8時くらいの体温がもっとも低いのだそう。
この時間に65度以上のスープを飲むと、冷えを感じやすい足先の温度が最大で2℃アップするというデータも。
体温が上がると体が活動しやすい状態になり、エネルギー代謝もアップします。

ところで、免疫システムが正常に働く体温は36.5〜37.1℃なのですが、近年は平熱が36℃以下の人が増えているそう。体温が1℃下がると、なんと免疫力が30%低下するのだとか。
とくに冷えやすいこの季節は、健康維持のためにも体温をしっかりと上げておきたいところです。

メリット2. 心や脳にもいい影響が

ストレスフルな生活を送る現代人ですが、温かいスープを飲むと脳の働きが安定し、心身ともにリラックスしているときに出るα波が多く出るのだそうです。
ストレス軽減に効果があるといわれているビタミンB群やビタミンC・E、トリプトファン、GABAを含む食材をスープの具材として入れるとさらに効果的です。
スープをつくる際は、下記の食材を組み合わせてみてはいかがでしょうか?

  • ビタミンB群を多く含む食材:豚肉、鮭、卵、大豆製品など
  • ビタミンCを多く含む食材:ピーマン、ブロッコリー、カボチャなどの緑黄色野菜
  • ビタミンEを多く含む食材:アーモンド、アボカド、イワシ、ウナギなど
  • トリプトファンを多く含む食材:大豆製品、乳製品、ゴマなど
  • GABAを多く含む食材:キムチ、ケール、トマト、ジャガイモなど

メリット3. 栄養を効率よく摂取できる

どんな材料を組み合わせてもそれなりに味が成立するのがスープの魅力。
野菜の種類を増やせば、さまざまな栄養をバランスよく摂取できます。

また、野菜に含まれるビタミンやミネラルは、洗ったり茹でたりするだけで水に溶け出てしまいますが、煮汁ごと摂取するスープなら効率よく栄養素を摂取することができます。
野菜に含まれる栄養素は、熱を加えてもさほど減らないという特徴があります。

さらに、抗酸化作用の高いポリフェノール、リコピン、アントシアニンなど生のままでは吸収しにくいフィトケミカルも、煮込むことで細胞壁が壊れて吸収しやすくなります。
このように身体に必要な栄養をしっかり補うことができるスープは、食べ応えもあるのにカロリーが低め。体重増加が気になる方にも最適です。

メリット4. 胃腸に負担をかけない

細かくカットして煮込むことで、具材が柔らかくなったスープは消化吸収がよく、胃腸に負担をかけません
濃い味付けが胃腸に刺激を与えることはご存知だと思いますが、具材のうまみが出ることで、少量の塩胡椒や醤油、味噌などのシンプルな味付けでおいしく食べられるところもうれしいポイントです。

胃もたれなどで食欲が湧かない方でも、スープなら召し上がれるのではないでしょうか。
固形を受け付けない場合は、ひと手間かけて具材をすりおろしたり、ミキサーにかけてポタージュにするのも一案です。

朝は忙しくスープを煮込む時間がないという場合は、前日の夜に作り置きしておけば、朝は温めるだけでOK。
たくさん作って冷凍しておくのもおすすめです。
また、レトルトタイプやお湯を注ぐだけのフリーズドライのスープを常備しておくのもおすすめです。
更年期世代にいいことづくしの「朝スープ生活」で、健康と美しさの両方をキープしたいですね。

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新田晃代
ナチュラルコスメから美容医療の分野まで幅広く精通。
紙媒体やウェブなど幅広いメディアで美容企画を担当するかたわら、コスメのブランディングやネーミングなどにも携わる。
幼少期より野草に慣れ親しみ、和ハーブライフアドバイザー、薬草料理マイスターの資格を取得。