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「梅雨になると、髪がまとまらない…」「年々髪のうねりがひどくなってる気がする…」
40代後半から50代にかけての更年期は、髪質にも様々な変化が現れます。特に、梅雨の時期は湿気の影響で髪のうねりが悪化し、毎朝のスタイリングに苦労している方も多いのではないでしょうか。
今回は、更年期の髪に起こる変化と、梅雨時期を乗り切るための具体的な対策方法について詳しく解説します。
更年期の髪の変化の原因

健康で美しい髪には女性ホルモンが大きく影響しています。
更年期に入ると、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が著しく減少し、髪にもさまざまな変化が現れます。女性ホルモンのバランスを保つことが、健康で美しい髪を維持するための鍵となります。
エストロゲンは、髪の成長期を長く保ち、髪のハリやコシ、ツヤを維持する働きがあり、また髪のボリュームの維持に役立ちます。減少すると髪の成長期が短くなり、髪が十分に成長する前に抜けてしまうため、髪が細く弱くなり全体的にボリュームがなくなります。
また、エストロゲンは髪の水分量を保ち、柔軟性を与える役割を担っています。エストロゲンの減少により、髪の水分バランスに偏りが生じやすくなり、柔軟性が低下して、うねりやくせが出やすくなります。
プロゲステロンは、抜け毛や薄毛を抑制する作用があるため、ホルモンバランスが崩れると髪の質が低下し、抜け毛が増えることがあります。
また加齢とともに、頭皮がたるんだり血行不良になったりしやすく、それが髪の栄養不足に繋がり、髪のうねりややせ細りをさらに悪化させる要因になります。
更年期の髪の変化
- 髪のうねり・くせ
- 髪のやせ細り・ボリュームダウン
- 抜け毛・薄毛
- 髪のパサつき・乾燥
- 頭皮のベタつき・かゆみ
梅雨になると一層深刻に…

梅雨の時期は、湿度が高く髪は空気中の水分を吸収しやすくなるため、きちんとセットしたつもりでも、ヘアスタイルが崩れやすくなってしまいます。根元にボリュームが出ず、毛先はまとまりがなく広がってしまったり、ペタンコになったりする方も多いのではないでしょうか?
特に、ダメージを受けた髪や乾燥した髪は水分を過剰に吸収しやすく、更年期で悩みが出てきた髪は、さらにうねりや広がりが出やすくなります。また、梅雨の時期は汗や皮脂の分泌が増えやすく、湿度も高いので、ペッタリとした状態になり、髪の毛もうねりが出やすくなってきます。
湿気に負けない!更年期の髪対策
ヘアケア
シャンプー&トリートメントの見直し

保湿成分が豊富なものを選ぶと、髪の水分バランスを整えうねりを抑える効果が期待できます。
アミノ酸系シャンプーは頭皮に優しく、髪に必要な潤いを守りながら洗い上げます。洗浄力が穏やかなので、乾燥しがちな更年期の髪にも安心です。
シリコンフリーのシャンプーもおすすめです。シリコンは髪をコーティングし、一時的にツヤを与えますが、蓄積すると髪が重くなり、うねりの原因になることがあります。
頭皮ケアで保湿を

頭皮用の化粧水をドライヤーの前に使用するのもおすすめです。
健康な髪の毛は健康な頭皮から生えてきます。シャンプーに良質な成分が含まれていたとしても、シャンプーの機能は洗うこと。シャンプーしかしていないのは、洗顔やクレンジングした後に化粧水を付けず放置しているのと同じことです。シャンプー後にしっかりと保湿をして頭皮の状態を整えてあげると、髪も丈夫に育つようになります。
アウトバストリートメントでうるおい&コーティング

洗い流さないトリートメントを使い、髪に潤いを与え保護しましょう。
ミルクタイプは髪の内側に潤いを与え、まとまりやすい髪に。髪の乾燥が気になる方、細毛でオイルが苦手な方にもおすすめです。
ヘアオイルは髪の表面をコーティングし湿気から髪を守ります。髪の広がりが気になる方におすすめです。
また、くせ毛やダメージが気になる方や髪が広がるような方は、ミルクタイプをつけた後、オイルタイプのトリートメントを重ね付けすると、髪の内側を補修し、外側をコーティングをすることができるため、扱いやすい髪になります。
ドライヤーの当て方を変える&冷風仕上げ

・髪の毛をボリュームアップさせる乾かし方
髪をボリュームアップさせたい場合は、垂直もしくは逆方向へ根元を起こすように立ち上げながら乾かしていきます。特に分け目が気になる方は、分け目から左右逆方向へ髪を少し引っ張りながら根元を乾かしていくといいでしょう。
・髪の毛をボリュームダウンさせ、くせやうねりを抑える乾かし方
反対に髪をボリュームダウンさせたい場合、またうねりを抑えたい場合は、半乾きの状態からボリュームを落とすように下方向に引っ張りながら乾かしていきます。冷風、温風と交互に変えながら乾かすと、毛量が多い方でも乾かしやすくなります。
髪に水分が残っているとくせが出やすいので、しっかり乾かすことが大切です。最後に冷風を当てると、キューティクルが引き締まりうねりを抑えられます。
スタイリングのポイント

空気感、ふんわり感を出す
トップのボリュームや髪全体のくせに関しては、ヘアオイルをつけたり、使用感の軽めなスタイリング用のキープスプレーを使用したりすることで、髪の表面がガードされて崩れにくくなります。髪を持ち上げてスプレーするのも空気感が出てヘアスタイルがふんわりするのでおすすめです。
また、前髪がペタッとなりやすい方は、額にパウダーをしっかりと付けて、額の汗や皮脂が髪に付着しないように対策をすることでふんわりした前髪が保てます。
うねりを活かす
髪のうねりを活かしたヘアアレンジもおすすめです。ゆるふわなまとめ髪や編み込み、ハーフアップなど、うねりをカバーできるアレンジを試してみましょう。
スカーフアレンジ

スカーフでアレンジするのも素敵です。ヘアバンドのように巻いたり、ポニーテールに結んだりすると、おしゃれなアクセントになります。湿気でベタつきやすい首元も、スカーフでカバーできます。
出先の髪のお直しは?

出先のトイレなどで鏡を見たとき、うねりや髪の乱れが気になるとついつい水をつけてササっと直していませんか?水分は、くせやうねりの大敵です!
出先でのケアは、ヘアオイルなどを軽くつけたり、スティックタイプやマスカラタイプのスタイリング剤などで直すのがおすすめです。
ミニアイロンも、さっと髪を直すのに便利です。コードレスタイプやコンパクトなサイズを選べば持ち運びも楽にできます。
生活習慣の改善

バランスの取れた食事も大切です。髪の成長に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどをバランス良く摂取しましょう。
髪の健康には十分な睡眠をとることも重要。睡眠不足は髪の成長を妨げる原因になるため、質の良い睡眠を確保しましょう。
また、部屋の湿度を適切に保つことも重要です。除湿器やエアコンを使用して、室内の湿度を50〜60%に保つようにしましょう。髪の水分バランスを整え、うねりや広がりを抑える効果が期待できます。
雨の季節も美しく快適に
更年期の梅雨時期の髪の悩みは、ホルモンバランスの変化と湿気が重なることでより一層深刻化します。しかし、適切に対策を行うことで、まとまりやすく扱いやすい髪を保つことができます。
焦らず、自分の髪と向き合い、前向きな気持ちで更年期のヘアスタイルを楽しんでいきましょう。
